ハガキ 8月10日
無着(むちゃく)
禅語です。
着は執着のこと、とらわれのことです。
なので、執着の心がないこと、とらわれがないということです。
禅語の本によれば人間の一切の迷いは、執着からおこるものである。
お金や地位、権力に執着し、美しいものやおいしいものに執着しているのが人間である。
無着とは、この執着する心をなくすること。
心が散乱を離れて対象を正しく受け止めて、それでなお執着しないことなのである。
迷いを転じて悟りを開くことである。
・・・・・ということです。はい。
難しいわね。
他の分野でもそうでしょうけど
書においても、より良い作品を書きたいって気持ちは大切です。
それは作品に対する執着です。
それがないと高みはないと思っています。
が
結果的にばりばり執着まみれの時はなかなかねぇ、作品が固くなっていくもんです。
ふっとその心が取れた時に楽に書けたりするもんです。
でもその心境に到るまでは執着があるからなんです。
執着の先に無着があるような気がします。
だからあながち執着する事が悪いことでもないと思います。
あっ、これは僕はあくまでも作品に対してのことですからね。
このハガキの無着という字、執着心丸出しです。
いややねー。