美しいものは

毎日1枚葉書でART

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ハガキ 7月16日
美しいものは結構いびつなものが多い
ほんとそう思います。
生きているものはそうだし、人工的なものにしても、手で作り出したものも温かみを感じるし、形だってカンペキというわけじゃないと思うんですよね。
だからといって、いびつなものが美しいかというと、そうじゃないと思うんですよね。
字だってそう、「そうか、じゃあいびつに書けばいいのか」そんな事じゃないんです。
ほんとに感情がはいって気持ちの高揚が筆に乗り移って、そうやって書いたものは生命感もあるだろうし、少々いびつに見えても美しく感じるということなんです。
よくこんなことを聞きます。近代詩は形を面白おかしく書けばいいと・・・・
そんなんじゃないんです。リズムに乗って書けば結果的にそんな形になってしまうということもあるだけなんです。
結果の形だけを見てしまうからそう感じるんです。
だから手本を見ても、その形にこだわってしまうと思うんです。
形は結果的に出来たものなんです。その結果にいたるまでの過程が大事なんです。手本をみても、この形に至るまでの速度、タッチ、墨の量、筆の傾きなどなどさまざまなものが作用しあって出来ていることを読み取ろうとすることが大切だと思うんです。
書の作品は、人工的なものです。
野に咲いているたくましい花などの美しさとは次元が違うかもしれません。
でも、それに近づくような美を求めることはできると思うんです。
それを目指して精進していきたいと思うのです。
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